第19章 バレンタインのキセキ!?
バレンタインデー当日。
朝からドキドキしながら学校へ向かった。
事件は下駄箱でおきていた。
下駄箱には女子!女子!女子!
何事かと思うほどの女子の集団。
そして飛び交うチョコレート。
…?
るり「いや、チョコ飛び交っちゃいけないでしょ!?」
私はその女子の群れの中心に目をやった。
あぁ…な、なるほど。
私は納得した。
そこには…
黄瀬涼太の下駄箱があったのだ。
女子「うぉぉぉぉ!!!黄瀬くんの下駄箱にチョコを入れるのはあたしよぉぉぉ!!!!」
女子「うるせぇ!?あんたのチョコなんかこうよ!」
"ポイッ"
女子「きゃー!私の命を掛けたチョコがぁぁぁぁ!!!」
女子「うぉぉぉ!!詰め込めぇぇぇぇ!!!」
…
なんだかとても恐ろしいものを見てしまった。
黄瀬くんの机、黄瀬くんのロッカー、全てに置いて同じ状況が発生していた。
るり「…黄瀬くん。すごいなぁ。」
私は呆然とその様子を眺めていた。
…地獄絵図のようだった。
そうして、私は上履きに履き替えると教室に向かった。
事件は教室でも起きていた。