第19章 バレンタインのキセキ!?
中学2年生の冬。
そう。今日は2月13日。
明日はバレンタインデーだ。
私は悩んでいた。
るり「うーん…チョコ何個作ろう…。」
帝光中バスケ部の部員数は100人以上。
みんなにあげたい気もするけど、
さすがにそれは無理。
だからと言って、1軍だけにあげるのもなぁ…
るり「…ってか、1軍の子達は私があげなくてもいっぱい貰うか!」
帝光中バスケ部のレギュラー陣はやっぱり女の子に大人気である。
だから、私がチョコをあげなくとも…
食べきれないほどもらう…はずである。
逆に私があげたら迷惑かもしれない。
という事で私は、マネージャー同士での友チョコの分と
"本命チョコ"を1つだけ作る事にした。
るり「…うーん。喜んでくれるかなぁ…。」
私は大好きなあの人の事を考えながら
カップケーキを焼いた。
自分なりに可愛いデコレーションをして
不器用なりに包装をして…
るり「かんせーい!!」
出来上がった頃には23時を回っていた。
明日が楽しみで少しだけ眠れなかった。
…上手くいくかな?