第3章 曇り空。
黄瀬くんとの試合の次の日。
黒子くんも火神くんもとても眠そうだった。
~休み時間~
るり「ねぇ、火神くん。」
火神「あ?なんだ?」
るり「黄瀬くんに勝ったんでしょ?おめでとぉ!」
火神「!?何でお前知ってんだよ?」
るり「黄瀬くんから負けたってメールが来たからかなぁ」
火神「え?黄瀬と知り合いなの?」
黒子「神谷さんは帝光中バスケ部のマネージャーでした。」
るり、火神「おぉ!!??居たの!?」
私と火神くんは全く同じ反応をした。
黒子「最初から居ました。」ムスッ
火神「わりぃ、後ろの席だったな」
るり「ごめん、すっかり忘れてた…。」
黒子「そうですか」
黒子くんは心なしか怒ってるようだった。
火神「てか、お前帝光中だったんだな。」
るり「最初のHRの時ちゃんと言ったよぉ!」
火神「え?そうだっけ?」
るり「そうだよぉー」
火神「じゃぁ、お前他のキセキの世代の事も知ってんの?」
るり「うん、今の事はよくわからないけど、中学時代の事は知ってる。」
火神「まじで!詳しく教えろよ!」
火神くんは見たことないくらいキラキラした目で嬉しそうな顔をしていた。
るり「詳しくって…黒子くんに聞いた方が早いんじゃない?」
黒子「そうですね。」
火神「あ。そうか!」
黒子「神谷さん、黄瀬くん、何か言っていましたか?」
るり「んー、凹んでたよぉー」
黒子「そうですか…。」
るり「でも、なんだか嬉しそうだった」
黒子「そうですか。よかったです。」
黒子くんはなんだか嬉しそうに笑っていた。