第17章 誠凛VS霧崎第一
~試合会場~
木吉「どういう事だ?リコ。」
木吉は神妙な顔をしてリコを見つめた。
リコ「ごめん、降旗くんから聞いたんだけど…」
リコは木吉に事情を話した。
木吉「つまり、俺達が勝てばボブさんが危ないわけなんだな。」
小金井「なんだよそれ!ずるいじゃねぇか!早く審判とかに知らせようぜ!」
小金井は木吉とリコに訴えかけた。
木吉「いや、まだ何かをされたわけじゃない…ここでその事を審判に伝えてもどうにもならない。」
リコ「…もう、どうすれば…。」
リコの目には涙がたまっていた。
木吉「…大丈夫だ。俺がなんとかするから。リコは勝つことだけ考えろ。」
そう言って木吉はリコの頭をポンポンと撫でて。
何かを考えているようだった。