第17章 誠凛VS霧崎第一
~霧崎第一控え室~
試合はそろそろ終わりにさしかかっているだろうか。
見張り達もすっかり話し飽きたのか会話もなくなり、
シーンとした中に時計の針は動く音だけが響きわたる。
皆が無事に居てくれて、
そして勝ってくれることだけを祈った。
しばらくすると廊下が少し騒がしくなりはじめた。
あぁ、試合が終わったんだ。
そう思っているとドアが勢いよく開き選手達が入ってきた。
花宮「クソォォ!!!なんでなんだよ!?」
花宮は荒れていた。
原「まぁ。最後の切り札がここにあるけどね。」
ガムを膨らませながら原はこっちを見た。
もしかして…
誠凛が勝った…!!??
花宮「あぁ。そうだったな。あいつ等もどうせココにやってくる。少し楽しませてもらおうか。」
そう言うと花宮さんは私に近づいてきた。
私は立ち上がり、その気迫に思わず後ずさりをした。
"ゴン"
私は後ろのロッカーにぶつかってしまった。
るり「・・・!!」
花宮「追い詰められちゃったねぇ?さぁ、どうする?」
そう言いながら花宮さんは私のカーディガンのボタンに手をかけた。