第16章 続 大カラオケ大会
今吉さんは突然私をぎゅっと抱きしめた。
るり「え!?あ、あの!?」
今吉「ちょっとこのまましててくれへんか?」
るり「え!?・・・はい。」
今吉「なんや、君ら見てたら羨ましくてなぁー」
るり「え?」
今吉「君ら青春してるって感じするやろ?気がついたらワシらももうあっという間に卒業や。なんか、羨ましゅうてのぉ」
るり「うーん…」
今吉「別にこの3年間に後悔してるわけやないで。ただ、こういう青春もあるんやなぁって思ったんや。ワシはバスケ一筋やったからのう」
るり「それと、これがなんの関係があるんでしょうか?」
今吉「いやぁー、女子高生を抱きしめられるのも今のうちだけやろぉ?堪能しときたいんやぁ」
るり「…ぶは!何ですかそれっ!変ですよ!」
私は思わず笑ってしまった。
今吉「君も3年になったらわかるでぇー、さて、そろそろお迎えが来る頃やな。」
そう言って今吉さんは私を離した。
黄瀬「るりっちぃぃぃぃぃ!!!!」
黄瀬くんがすごい勢いで走ってきた。