第16章 続 大カラオケ大会
今吉「まぁ、とりあえず、ちょっと外に連れて行ってくるわぁ。風に当たったら酔いも醒めるやろぉ」
そう言って今吉はるりを抱えて部屋を出ていった。
火神「…おい、あいつ行かせてよかったのか?」
黒子「…そうですよね。」
黄瀬「…うぅ…頭が痛い…っは!るりっちは!?」
黄瀬は頭をさすりながら起き上がった。
紫原「なんか関西弁のめがねの人が外に連れてったぁー」
黄瀬「えぇ!?なんで止めないんっスか!?」
高尾「うーん、なんだろう。そういう空気っていうか?」
黄瀬「だめっスよぉぉぉ!!ほら!探しに行くっスよ!」
~カラオケ屋付近のベンチ~
るり「…うぅ、寒い。」
今吉「あ、起きたかぁ?」
そう言って今吉さんは私の頭を撫でた。
るり「あれ!?私、何を…」
今吉「あぁ、奈良漬食べて具合悪くなったみたいやから外に連れて来たんや」
るり「えぇ!?すいません。ご迷惑をお掛けして。」
今吉「あーあー。えぇって!気にすんなやぁ!」
そう言って今吉さんはニコっと笑った。
るり「いえいえ、必ずお礼はさせていただきます!」
今吉「せやな、じゃぁ、一つだけお願い聞いてくれへんか?」
るり「はい!私に出来ることなら!」
私は今吉さんをじっと見つめた。