第14章 WC予選
"新着メール2通"
私は一通目のメールを開いた。
差出人:黄瀬くん
件名:(non title)
本文:
試合頑張って下さいっス!
黒子っち達にも伝えててね!
WCで会おうっス!
―END―
るり「黒子くん!黄瀬くんからメール来たよぉ!」
私は黄瀬くんのメールを黒子くんに見せた。
黒子「…わかりました。とお伝えください。」
黒子くんは画面を見ると静かに笑って言った。
るり「了解!」
私は早速黄瀬くんにメールを返した。
もう一通の未読メールを開いた。
差出人:赤司くん
件名:(non title)
本文:
久しぶりだな。
元気だったか?
WCで会えるのを楽しみにしている。
―END―
背筋が凍った。
"赤司くん"という名前を見ただけで
頭が真っ白になった。
そうだWCに出場が決まれば
"赤司くん"が居る。
私はすぐに携帯を閉めた。
降旗「神谷どうかしたか?顔色悪いぞ?」
降旗くんが私の顔を覗き込んだ。
るり「…あ!なんでもないよ!大丈夫!」
私はとっさに笑顔を作った。
でも、きっとひきつって居たと思う。
降旗「…そうか?ならいいけど…。無理すんなよ!」
そう言って降旗くんは私の頭をポンっと撫でた。
るり「うん。ありがとう!」