第2章 新たな光。
黄瀬「なーんか、あの頃が懐かしくて…。」
るり「…。」
"ポンポン"
るり「!?」
黄瀬くんが私の頭をなでてきた。
なんだか悲しそうな顔をしていた。
黄瀬「るりっち、あの時は悪かったっス。」
るり「…いや、あれは…仕方ないよ…。」
黄瀬「髪、短くても似合うっスね。」
るり「ハハハ、こんな短くした事なかったから…ちょっと自分でも新鮮かも。」
黄瀬「…」
るり「…」
重たい沈黙。
春なのに冷たい風が二人の間を吹き抜けた。
黄瀬「るりっち1on1しねぇっスか?」
るり「え?私じゃ黄瀬くんの相手にならないよ」
黄瀬「いいんスよ。るりっちとバスケがしたいだけっス!」
るり「いいよ。」
私と黄瀬くんは近くの公園で1on1をする事にした。