第13章 お菓子王子とお姫様♪
一体紫原くんは何をするんだろう…
紫原くんは何故か髪を結びだした。
るり「紫原くん?」
紫原「よしっ!!」
紫原くんは気合いを入れて
こちらに寄ってきた。
そして、私の左右横に手を置き顔を近づけてきた。
るり「えぇ!?急にどうしたの?」
紫原「しっ!黙って。」
るり「ふっ」
紫原くんは人差し指を私の唇に置いた。
そして再び私の横に手を置き、大きい体を少し屈めて私の耳元で囁いた。
紫原「そのお菓子、食べさせてよ。口移しで。」
いつもより低くて色っぽい声が耳に響き、
こしょぐったい。
るり「えぇ!?な、なに言ってんの!?熱あるの!?////」
私は真っ赤になった。
紫原「へへー!ドキドキしたぁ?」
紫原くんはいつものようにふにゃっと笑った。
るり「…へ?」
紫原「あのねぇ、室ちんが、女の子にお菓子貰うときはこうしたらいいよって言ってたぁ♪」
紫原くんは髪をほどきながら上機嫌に言った。
るり「ばっ…そんなのは好きな子にしかしちゃだめなんだよ!みんなにしちゃだめだからね!」
紫原「えぇ~?うーん…わかったぁ!」
るり「わかったならよし!あ、そろそろ帰る?駅まで送るよ。」
紫原「あ!そうだねぇ~。ありがとぉ。」
そうして、私たちは駅に向かった。