第13章 お菓子王子とお姫様♪
そうして駅に着き、電車を待つ。
紫原「ねぇ、るりちんお菓子持ってない?」
るり「ん?あ、多分あるよ!待って」
私はごそごそとカバンの中を探した。
紫原「あ、待って、やっぱりいいやぁ」
るり「え?いいの?あげるのに」
紫原「いらないから、代わりにるりちん貰ってもいい?」
るり「へ?」
そういうと紫原くんは私を抱きしめた。
るり「ちょ、え?何?え?////」
そして、私を離した。
るり「紫原くん…?」
"ちゅっ"
るり「えっ?/////」
紫原くんは私の額にキスをした。
紫原「ごちそうさまでした♪」
そういって紫原くんはふにゃっと笑った。
るり「もぅ!どうせまた室ちんでしょ!?好きな子にしかしちゃだめだってばぁ」
私は真っ赤になりながら紫原くんを見た。
"ジリリリ"
電車が入ってきた。
紫原「うん、好きな子にしたよ!」
るり「え?」
ベルの音ではっきりは聞こえなかったけど
え??
紫原「じゃぁ、るりちん、またねぇ~」
そういって紫原くんは私の頭をわしわしっと撫でて、
電車に乗って行った。
紫原くんは相変わらず何を考えてるかわからない。
でも、私の中で今までただの友達だった紫原くんが
男の子に変わった。
WCで紫原くんと"室ちん"に会えるのが楽しみだ。
なんだかドキドキした1日だった。