第11章 雨。
黒子「神谷さん。」
るり「ん?なに?」
黒子「ずっと聞きたいと思っていたのですが…。」
るり「ん?」
黒子「僕がいなくなった後、何があったんですか?」
るり「…!!!」
黒子「皆、神谷さんに会うと、神谷さんの短くなった髪の事と"あの時"の事とおっしゃいます。教えてくれませんか?」
るり「…。うん。そうだね。」
ふぅっと私は深呼吸をして話はじめた。
るり「黒子くんがやめたあと…」
"ピカッ!ドドーン!"
るり「うわぁぁぁぁぁ!?」
近くで雷が鳴った。
私はびっくりしてベットから降りて
黒子くんにしがみついた。
黒子「え?神谷さん大丈夫ですか?」
るり「ご、ごめん!私雷苦手で…。」
黒子「よしよし、大丈夫ですよ。」
そう言って黒子くんは私を抱きしめて
頭をよしよししてくれた。
黒子くんはやっぱり男の子で思った以上に体ががっしりしていた。
るり「うぅ…。ありがとう。」
黒子「いえ、雷、怖いですもんね。」
その後も何度も雷が鳴った。
私は黒子くんに抱きついたままだった。