第11章 雨。
お風呂に入ると
なんだかもわっとした空気の中に微かに黒子くんの匂いがした。
るり(…なんかドキドキするなぁ。まぁ、私の後に黒子くんが入るよりいいか。)
そんなこんなでぱぱっとお風呂に入り、
髪を乾かし、黒子くんの居る部屋へと向かった。
黒子くんはTVを見ていた。
るり「なんか面白いTVあるー?」
黒子「面白いTVはないですが、今の雨、明日の朝まで止まないみたいです。」
TVでは天気予報をしており、
このひどい豪風雨が朝まで続くとアナウンサーが言っていた。
るり「え!?ずっとこのままなの!?」
黒子「はい。なので僕、帰りますね。」
るり「いや、危ないからだめだよ!」
黒子「いえ、神谷さんに迷惑をおかけするので…。」
るり「いや、いいって!明日部活昼からだし、今日親いないから!泊まりなよ!」
黒子「いえ、でも…」
るり「帰らないでよ。」
黒子「え?////」
何故か黒子くんが赤くなった。
るり「…いや!その、今帰っても危ないし…。黒子くんは…変な事とかしないでしょ?」
黒子「…はい。」
そうして黒子くんは泊まる事になった。