第12章 危機
敵「ぐぁぁぁぁぁ!!!」
意識が遠退いていく中、敵の叫び声が聞こえた。
ーーーーー……何が、どうなってるの…?
目の前が掠れてよくわからない…。
すると、ゆっくりと身体が浮き上がる感覚があった。
頑張って目を開ける。
すると私の目に映ったのは、私が助けを求めていた人。
蔵馬「もう大丈夫だよ、時音」
「…蔵…馬」
安心したせいか、暖かいものが私の頬を伝う。
あぁ…蔵馬だ…。来てくれたんだ…。
これで、大丈夫…。
蔵馬「さ、時音。後はオレが殺るから、今は休んで」
「……」
その言葉を聞いた後、私の意識は一旦、そこで途切れた。