第8章 心の繋がり
………。
そっか…麻弥も秀一のこと、好きだったんだ。
「そう、なんだ…」
麻弥「うん////」
幸せそうに微笑む麻弥。
ショックだった。
解ってる。
秀一はよくモテる。
それは妖狐の頃から変わらない。
でもあの頃の蔵馬はただ一途で私を愛してくれた。
けど、最近妙な噂を聞く。
〈二年の南野と喜多島が付き合ってる〉
信じたくなかった。
いまの麻弥の発言からすれば、まだ付き合ってはいない。
でも移動教室の日に、秀一と麻弥が楽しそうに話しているのを見る。
二年生になって、秀一は私にそんな笑顔を見せたりしない。
まさか、秀一も麻弥を?
そんなはずない。だって蔵馬は私のこと…
でも、あんな幸せそうな顔…。
蔵馬の幸せそうな笑顔を見て、私は最後の賭けに出た。