第7章 救出
戻って蔵馬と飛影は……
八つ手「……やるな……褒美に教えてやるぜ……
女は無事だ…それにオレは氷女なんか喰ってねェ
そんな上等な妖怪一匹でも喰ってりゃあ、てめェらなんかに…負けてねェ……」
そう言い終えた後、八つ手の息は途絶えた。
蔵馬は、八つ手の言葉に反応していた。
―――――――何!?喜多島は……無事なのか……
そして飛影も…
―――――――……コイツも違ったか…
各々が心の中で思っていると、二人の後ろから声がした。
?「全く、ここまで駆けつけたのにもう終わっていたとは……」
声に反応し、二人は後ろに振り向いた。
飛影「誰だ、貴様…」
蔵馬「燈!!」
飛影の問いに答えるかのように、蔵馬が言った。
飛影「知り合いか…」
蔵馬「あぁ……だが、何故キミがココに…」
そう、本来なら燈は時音の式神。ならば、人間界ではなく魔界にいるはずなのだ。
―――――――一体どうゆう……まさか!
蔵馬がほぼ結論に到達したその間。
燈「これはこれは、かなり派手にやってくれやしたね。
こちらの処理が大変です。
どうしやすか?姫君」
蔵馬「え…?」
同時に蔵馬と飛影が後ろに振り向く。
そこには巫女装束を纏った時音の姿があった。
―――――――やはり、同一人物だった……。
蔵馬は驚きを隠せず、ただただ目の前に写る美しい巫女に見いっていた。
それと反対に、飛影は警戒しながら時音に質問を投げ出した。
飛影「貴様……何者だ」
時音「緋神子族・第一皇女、陰陽師・土御門時音」