• テキストサイズ

時の贈り物*[幽遊白書]*

第37章 忍び寄る影


「失礼します」

コエンマ「どうだ?飛影は見つかったか?」

「いえ、こちらには戻っていません」

コエンマ「どうやら、飛影のヤツビデオテープの事勘づいたようだな」

すみません、コエンマ。
先日時音の家で三人でビデオを見ました。
心の中で軽く謝罪しながら目の前で起きているコエンマとその部下のジョルジュとのコントを眺める。

ジョ「あのぉ、こないだから疑問に思っていたんですが。捕えられているのは飛影の妹なのに、どうして直接知らせないんです?」

コエンマ「馬鹿モン!!考えても見ろ、もし飛影一人で行かせたりしたらどうする。あっという間に屋敷中の者達を殺してしまうだろうが。
妖怪が人間を殺せば理由はどうあれ罪は免れん。
だからワシは始め蔵馬に一緒に行くように言うつもりだったんだがコイツが…」

「大丈夫ですよ。事件に気づいたとしても、飛影は幽助には逆らわないでしょう」

コエンマ「本当に上手く行くのか?あのひねくれ者が…。責任取れよ」

「あ…はあ……」

疑いの目でオレに言うコエンマに、正直戸惑う。
大丈夫なハズだが…。
隣を見れば時音はツーンとしながらそっぽを向いていた。
明日の朝まで機嫌は直りそうにないな。

コエンマ「はぁーあ、もう寝よ。後はビデオに撮っておけ」

椅子を降りて部屋を出て行くコエンマにオレ達も続いた。
今日は霊界に泊まるつもりだし、時音のご機嫌取りでもしておこう。
/ 282ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp