第37章 忍び寄る影
幽助、桑原、ぼたん、灯夜の四人は骨爛村の屋敷へ向かっていた。
桑原「待っててくれよ、雪菜さん!オレが必ず助けるぜ!!」
幽助「一目惚れってのはホントみてーだな」
ぼたん「...うん」
灯夜「一人で勝手に突っ走ってるよ。恋って素敵だね~」
桑原「オラ、何やってんだ!モタモタすんじゃねーよ!」
雪菜に対し恋に目覚めた桑原は、雪菜を助ける事に頭がいっぱいなのか、いつも以上に気合が入っている。
ぼたん「こりゃ、ビデオの続きは話せないやね」
幽助「ああ、言える訳ねえ」
灯夜「雪菜ちゃんは飛影の妹とはね」
桑原家に集まり四人でビデオを見たのだが、桑原は雪菜が映し出された途端急に立ち上がり、「ほ、惚れた......」と言うと行き先も知らずに家を飛び出して行ったのだ。
因みに灯夜は、昔飛影から雪菜の事は聞かされている為、ビデオを見る前この事実を知っている。雪菜本人とは会った事はないが...。
会った頃から桑原と飛影はお互い険悪であった為、雪菜が飛影の肉親だということは桑原には言いづらいのが本音だ。
灯夜「この事実を、何時まで隠し通せるかな...」
はぁ...。と三人で溜め息を吐き、先へ進んで行く桑原の後を着いて行った。