第37章 忍び寄る影
幽助「あー、危なかったぜ。助かったよ」
「本当に冷や冷やしたわよ」
灯夜「とか言って、時音は思いっきり呆れモードだったじゃない」
幽助「時音に灯夜じゃねーか。お前らもいたのかよ」
タイミングを見計らって姿を現した私達に、幽助はきょとんとした顔をする。
こういう表情もするのね、幽助って。
飛影「……ったく、こんな下らん連中にオレの手を煩わせやがって」
灯夜「とか言って、なんやかんやで助けてあげてるよね」
飛影「煩いぞ灯夜」
飛影って灯夜にも頭が上がらない感じなのかしら。まあ、仲良くやってるみたいだし、良しとしますか。
幽助「……ま、しかしこれからも世話になっちまうだろうな。よろしく頼む」
そう言って飛影に握手を求めた幽助の手には、代わりにビデオテープを置かれた。
幽助「ビデオテープ!?なんだこりゃ」
飛影「霊界からの次の指令だそうだ 」
ひっくり返った幽助を他所に、飛影はとことこ言ってしまった。
灯夜「飛影も時音と同類だね~」
「同類って何よ」
灯夜「ツンデレ!」
「わ、私はツンデレじゃなーーーい!!」
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