• テキストサイズ

時の贈り物*[幽遊白書]*

第37章 忍び寄る影


「と、言うわけなの」

話を終え、灯夜の方へ顔を向けると何やら難しい顔をしている。
何か真剣に考え込んでいるようだ。

「灯夜?」

灯夜「ねえ、時音。今回の任務、僕に同行させてくれないかな?」

「...え?」

口を開いたかと思えば...。
灯夜の言葉に戸惑いながらも、冷静に考える。
確かに私より、飛影の事をよく知っている灯夜に頼んだ方がいいのかもしれない。それに、もしかしたら灯夜は、飛影から雪菜ちゃんの事を聞いているかも知れないし。
何より、灯夜の表情は真剣そのもの。ここはリクエストを通してあげるべきなのかもね...。

「わかったわ。私の方からコエンマ様に話しておくわ。ぼたんにも伝えとく。また細いかい事を記した紙を渡すから」

そう言うと灯夜はさっきと違い、ホッと安心の表情を見せる。

灯夜「ありがとう、時音」



***



只今15時30分、地獄団地跡にて。
私と灯夜は草むらに隠れて幽助達の様子を伺っていた。

灯夜「ねえ時音、決闘って確か16時からって言ってなかった?」

「そうよ。何で予定よりも早い30分も前から始めてるのよ。意味わからないわ!」

一体どういうつもりなのかしら。
/ 282ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp