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時の贈り物*[幽遊白書]*

第36章 安息


螢子「あの、時音さん。あたし、ぼたんさんの話しを聞いてて不思議に思ったんですけど…。どうして幽助が探偵になったんですか?」

真剣な顔で質問してくる螢子ちゃんに、私は手遅れだったと思った。
完全に信じ込んでいる以上、さっきのは冗談だとか間違いだとかいい加減なことは言えないし…。

「あ、あのね、そうじゃなくて幽助は名探偵の助手なのよ!」 

螢子「助手…ですか。そうですよね、幽助バカなのに探偵なんて出来るわけないですよね!」

「あ、当たり前じゃない!幽助がね、折角生き返ったんだからと人生を真面目に考え直したらしいのよ。そして、とある名探偵の元で助手として修業を始めたの。
それで今回の標的は麻薬組織なんだけど、調査をしていた時に催眠術を使う組織の殺し屋が、皿屋敷中に逃げ込んだ裏切り者を皿屋敷中の先生達を操って抹殺しようとしてたところだったの。
それで、そこに偶然居合わせた螢子ちゃんをヤツらは口封じに消そうとしたってわけ」

自分でも思う。説明が長い!
でもまぁ、つじつま合わせる為に私頑張った。

螢子「そうだったんですか。でもあの、灯夜さんのワープっていうのは…」

しまった!?それはどうしよう…!

灯夜「そ、それはね、その探偵事務所には一人天才発明家の博士がいて、さっきのワープは博士が作った小型の転送マシーンを使ったからなの!」

あれ?何か本当にコ⭕ンになってきてない?

螢子「じゃあさっきの"こえんま"様っていう人は…」

「あ、あぁその人は、皇・閻魔(こう・えんま)っていう中国人で、面倒だから皆"コエンマ"様って呼んでるの!あ、様っていうのは敬意を現しているだけだから!」

後ろで蔵馬がクスクス笑っているがそれは取り敢えず今は無視するとして。
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