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時の贈り物*[幽遊白書]*

第35章 予感的中


逃げても逃げても追い掛けてくる。しかもどんどん人が増え、状況が悪くなる一方だ。

「「「っ!?」」」

「行き止まり!!」

しかも後ろへ振り向けば、追い掛けてきた人間達が近づいてくるのが見える。

ぼたん「…囲まれた」

逃げ場がなくなり、冷や汗が流れる。

螢子「彼らの目的はあたしなんでしょ?注意を引き付けるから、その隙に逃げて」

「残念だけど、逃げろと言われて逃げるような性格してなくてね。気持ちだけ頂くわ」

ぼたん「そうさね。玉砕覚悟で無茶苦茶暴れまわった方が、まだマシってもんさ」

螢子「そう、あたしもそれしかないって思ってたとこよ」

「三人とも同じ事を思ってたのね」

ぼたん「気が合いそうだね」

そして、消火器の方へ視線を向ける。どうやら私達はかなり相性がいいらしい。

ぼたん「考えてる事も、一緒の様だね」

螢子「それじゃ、あたしがあいつら引き付ける」

「なら私は螢子ちゃんを守る壁になるわ」

「「「1、2の3!!」」」

ぼたんは消火器の方へ、螢子ちゃんが引き付けた人間達を私が木刀で殴っていく。

ぼたん「それ!」

消火器を手にしたぼたんがガスを噴射し、人間達の動きを止めた。
人間達はその場に倒れ、道ができた。

ぼたん「今のうちだよ!」

「待って!ぼたん、後ろ!」

ぼたんが消火器を捨て後ろを振り向いた時、魔回虫に取り付かれたここの教師がぼたんに襲いかかった。

間に合わないっ!

螢子「ぼたんさん!!」

私より前にいた螢子ちゃんが、その教師をビンタで殴り、一時的に気絶させた。

ぼたん「やったねぇ!大したもんだよ、螢子ちゃん」

「流石、幽助の幼馴染みね」

螢子「先生殴っちゃった…」

ぼたん「さ、行くよ」



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