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時の贈り物*[幽遊白書]*

第33章 選考会


試合は着々と進み、準決勝に残ったのは、幽助と桑原、そして風丸、少林だ。準決勝の会場は湿地帯。

早速準決勝第一試合が行われたが、その試合の組み合わせは幽助VS風丸だった。
幽助は先程四回戦を終えたばかり。つまり連戦。
しかも霊丸を使ってしまい、霊力もほとんど残っていない最悪の状態だ。

最初は苦戦を強いられていた幽助だが、見事勝利。
運は幽助の味方だったようだ。

「悪運強いだけなのか、運も実力のうちというものなのか、どっちかしらね」

ぼたん「幽助ならどっちもありそうだけどねぇ」

「でも、これで決定ね」

ぼたん「うん。気を失っているあいつから、妖気が感じられない」

幽助「じゃあ残ったのは………」

少林。彼が乱童ということになる。

「和真君にやつとの試合、させるの?」

ぼたん「…そうだね。辞退させた方がいいかもしれないね」

「……彼が素直に試合を辞退するとは思わないけど」

そんなやりとりをしながら彼らの方を見ると、

幽助「わかったよ、へッ!ぶっ殺されちまえ」

桑原「生命保険入っとけバーカ」

辞退するよう桑原に言ってみた幽助だが、やはりダメだったようだ。

ぼたん「もー!ケンカしてる場合じゃないだろ、二人とも!」

(ダメだこりゃ…)

幻海(…やれやれ)

心の中で呆れるしかない時音と幻海だった。







幻海「それでは、始め!」

その合図と共に桑原が少林に突っ込んでゆく。
勝負は桑原が有利とと見られた。何故なら少林の必殺技は桑原に当たることはなく、少林の方が苦戦を強いられているようにしか見えない。

しかし…

幽助「桑原が一寸法師みてーに縮んじまった!!」

少林が唱えた呪術によって、桑原は見事に小さくなってしまったのだ。
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