第30章 二匹の守護霊
それから残りの昼休みは、二人で庭園で過ごしていた。
すると上からオールに乗ったぼたんの姿が見えた。
ぼたん「おーい、お時ちゃーん」
「あら、ぼたん」
灯夜「珍しいね、ぼたんが庭園に来るなんて」
ぼたん「そうかい?あ、でもあたし庭園って二回くらいしか来てないもんねェ。
確かに珍しいかも」
「それより、一体どうしたの?」
ぼたん「あ!そうそう、蔵馬だけどね、情状の余地がありそうだよ」
「ホント!?」
ぼたん「うん。改心してるし、所在がはっきりしてるしね」
灯夜「よかったね、時音」
「えぇ」
内心ヒヤヒヤしてたけど…
無事なら何よりだわ
ぼたん「それとね、宝のことなんだけど…結局エンマ様に、宝が盗まれてたことがバレちゃったんだよね」
「え?そうなの?」
ぼたん「うん。剣は血で錆びてるは、鏡は霊丸で割れてるわでさ。
まぁ宝は一応取り戻したことだし、コエンマ様一人の軽罪で済んだんだけどね」
灯夜「軽罪って?」
ぼたん「おしり百たたき」
「「それ軽罪の意味あるの?」」
灯夜と共にツッコむ。
ぼたん「さぁ…」
………………。