第30章 二匹の守護霊
燈「それから、まだ先だと思いますが…澄が目覚め始めるとなると…
姫君の覚醒が近い証拠です」
「か、覚醒だと!?」
燈「えぇ。覚醒には順序があります。まぁ準備みたいなもんですね」
「順序?」
燈はこう話しを続けた。
まず第一段階、三匹の式神を使役できるほどの力を持ち合わせておくこと。
第二段階、玉藻様が使っていた扇子を触れるようになること。
第三段階、澄が目覚め、姫君の妖力が上がっていくこと。
第四段階、元の姿に戻れるようになること。
第五段階、夢の中で玉藻様と会うこと。
そして…
最終段階、封印が解かれ覚醒すること。