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時の贈り物*[幽遊白書]*

第30章 二匹の守護霊


燈「その前の夜の事です。
玉藻は二匹の式神に最後の命令を出したのです

『わらわはもうじき殺されるであろう。だから主らはどこかへ行け
主らはもう自由だ』と

その言葉に二匹の式神は驚きを隠せず、玉藻の言葉にもう反対しやした。
納得できなくて、二匹は玉藻の側におり玉藻を守ると何度も言った。
けれど彼女はなかなか首を縦に振ることはなかった。
何度も言い寄る二人に、玉藻は再び声を発しました。

『わらわは必ず生き返る。約100年後の未来、わらわは新たな姿となり転生する
だから主らは、その時までひっそりと隠れて暮らせ。
わらわが生まれ変わったその時が来たら、主らはそやつの式神になるが良い。
わらわの最後の命令だ、良いな?』

その命令に、二匹は悔しながらも従った。彼女が生き返ると信じて…
そしてその100年後、姫君が生まれたのです」

「……ということはまさか、燈。キミは…」

燈「はい、あっしは玉藻様に使えておりやした。火を操る式神、燈です」
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