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時の贈り物*[幽遊白書]*

第30章 二匹の守護霊


~蔵馬side~

「玉藻の話し?」

燈「えぇ」

伝説の白面金毛の九尾の狐・玉藻

人間界に多くの災いを起こした悪妖怪。
最終的には陰陽師に殺され”殺生石”という毒石になった。

その玉藻の転生が時音

玉藻の話しがでてくるとなると…
一体、何のことだろう…
オレが頭の中で考えを巡らせていると、燈が話しを始めた。

燈「玉藻には、玉藻が造られたといわれる二匹の式神がいやす
一匹は火の能力を操る妖狐。一匹は水の能力を操る妖狐です」

玉藻が造った式神か…
そういえばそんな話しを聞いたことがある。
その二匹はかなりの実力の持ち主らしい。常に主の側おり、主を守っていたとの話だ。

だが実際、どんな姿をして、どんな能力を持っているかは謎だった。
勿論、名前もわかっていない。

しかし、燈は何故この話しを…

燈「700年程前…玉藻は、陰陽師の安倍泰成率いる討伐軍により殺されました
それは、那須野領主 須藤権守貞信という者の夢に、玉藻は娘の姿で現れました。そして許しを願ったのですが、それがいけなかったのでしょうね
貞信はこれを玉藻が弱っていると読んだのでしょう。最後の攻勢に出てきやした」
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