第27章 タイムリミット
「う……はっ」
暫くして目が覚めると、オレは飛び起きた。
身体が…動く…?
呼吸もできている…
……ということは…
「生きて………いる…
じゃあ母さんは一体…!?」
オレは立ち上がり、屋上の出口に向かって駆け出した。
「母さん!!」
階段を駆け降り、廊下を走り病室まで全力疾走する。
病室のドアを開け中に入ると、医者と看護師の姿があった。
看護師「秀一くん…!!峠をこえたそうよ!!」
「…………え」
志保利「秀…一…いるの……?秀一……」
弱々しく手を伸ばす母さんの側に行き、手を取りながら
「………ここにいるどこにもいかないよ、母さん……!」
よかった……本当に…