第27章 タイムリミット
「……あの人、母さんの病気…治らないんだ…」
幽助「!!」
「そんな時、ヤツら(飛影・剛鬼)が現れた。『闇の三大秘宝を盗む仲間にならないか』と誘われ、自分の望みの叶う暗黒鏡を思い出してね」
幽助「それで…」
「この暗黒鏡を使って、母さんを助けたい…
それさえ叶えば宝を返し、オレはエンマ大王の前へ行き、審判を受ける…」
幽助「何故…妖怪が人間に対してそこまで…」
不思議そうに聞いてくる彼に、オレは正直な思いをゆっくりと伝える。
「何故かな…自分でもよく解らない…
でも一つだけハッキリしている。オレは彼女にとても世話になった…
オレの正体を知らないで、健気にオレを育ててくれた…
彼女が病気になった時、初めて思ったんだ…
恩返しがしたい…と」
幽助「なんでオレに、そんな話しを…?」
「フッ…誰かに聞いてもらいたかったのかもな……
それになにより、キミはオレを信用してくれた」
オレたちがそんな話をしていると、母さんの担当の看護師が、慌てた様子で屋上へ来た。
看護師「秀一君!!お母さんが!!」
「!?」