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時の贈り物*[幽遊白書]*

第27章 タイムリミット


彼、浦飯幽助に指定した場所は病院。

彼を母さんに会わせてから、全てを話す

幽助「何だぁ!ココ病院じゃねーか!!」

「やぁ、待ってたよ」

彼と合流し、早速母さんのいる病室へ案内する。
部屋の中へ入ると、無理に体を起こす母さんを直ぐにとめた。

志保利「あら…珍しいわね、お友達を連れてくるなんて」

「あ…いいよ母さん、横になってて」

幽助(母さん!?)

志保利「ん…今日は大分調子がいいの」

「リンゴでもむこうか」

志保利「いいわ…食欲ないから…」

「少しは栄養とらないと、いつまでたっても治らないよ」

志保利「はいはい、秀一は厳しいんだから」

幽助(????一体どーゆーことだ?こりゃ)


***


母さんの病室を後にし、オレたちは話しをするため屋上へ上がった。

空は夕焼けの茜色に染まっていて、陽が沈んでいく。
それはもうすぐ夜になり、満月が出る…とまるで暗黒鏡を使う時間をカウントし始めているようだった。

「"秀一"っていうのは人間界での仮の名前さ。あの人はオレの仮の母親、父親はずっと前に死んだ…
十五年騙し続けて育ててもらったってわけさ」

幽助「さっぱり話が見えねぇ…」

「オレの正体は妖狐
何百年もの生きた狐が霊力を持ち、妖獣となったもの。
封印や暗号を解いて、古代の宝を専門に盗んでいた

しかし十五年前…
強力な追跡者(ハンター)にかなりの深手を負わされた。それで、霊体の状態で人間界に駆け込んだ。

そしてある夫婦の子供となり、その姿で十年くらい我慢すれば妖力が回復するから、それと同時にその夫婦の前から姿を消す気だった…」

幽助「でも、それがどうして…」

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