• テキストサイズ

時の贈り物*[幽遊白書]*

第26章 猶予


あれから三日が経った。
暗黒鏡を使う日が、とうとう来た

今日は念のめ学校を休み、蔵馬と家で過ごした。
蔵馬に出された条件を結局受けるしかない私

いきなり昔みたいに呼べと言われても、やっぱり直ぐに慣れるわけがない…

「ねぇ、秀いっ…秀、くん…もぅそろそろ教えてくれても、いいんじゃないかな?」

蔵馬「駄目だよ、ちゃんと条件は守ってもらうから」

「……意地悪」

蔵馬「何とでも」

ホントにどこまでも意地が悪いんだから…

今は午後の二時か…

「幽助とは何時に待ち合わせ?」

蔵馬「三時だよ」

「あと一時間ね」

蔵馬「そろそろ出掛けようか」

「うん
おば様助かるといいね、秀くん」

……あ

「ヤッタ!!間違えずに言えたよ?秀くん」

蔵馬「……うん、そうだね
約束通り、教えないとね…」

すると私は蔵馬に腕を引っ張られ、そのまま抱きしめられた。

「……蔵、馬?」

蔵馬「時音、ゴメン
本当に…ゴメン」

「……蔵、馬?」

何だろう…
段々と意識が朦朧としてくる…

蔵馬「……時音。愛してる」

蔵馬はそう私に言うと、私の唇にキスした。

……え?

私の意識は、そこでパタリと途絶えた。
/ 282ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp