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時の贈り物*[幽遊白書]*

第22章 初の指令


そして次の日。

二時間目の授業が終り、私は生徒会室へ資料を取りにいった。

「えーと、コレとコレで…。よし、これを職員室に持っていけばいいのね…」

資料を持ち、生徒会室から出ようとエレベーターのボタンに手をかけたそのとき…

ぼたん「お時ちゃーーーん!!」

「へ!?ぼたん!?」

隣の部屋からいきなりぼたんが出てきた。

「ど、どうしたの?そんなに慌てて……」

ぼたん「大変なんだよ!!霊界大秘蔵館に三人組の盗賊が入り込んで、闇の三大秘宝が盗まれたんだよ!!」

「なっ、何ですって!?」

ぼたん「しかも人間界に潜伏中なんだよ~」

や、闇の三大秘宝が盗む程の妖怪…。
かなりの強者だわ……

「その三人組って、一体誰?」

ぼたん「剛鬼-ゴウキ-、飛影-ヒエイ-、そして蔵馬の三人だよ!」

「え…」

蔵馬……?
ウソ…でしょ……
どうして、蔵馬が…

ぼたん「お時ちゃん?どうしたんだい?」

「あ…な、何でもない。それで、幽助は?」

ぼたん「いまコエンマ様が伝えに行ったハズだよ。だからあたしたちも急いで霊界へ!!」

「でも…まず、生徒会の資料を…」

丁度その時、運よく灯夜が生徒会室に入ってきた。

仕事の方は灯夜に任せよう。

灯夜「あれ?ぼたん、どうしたの?」

「ゴメン灯夜。この資料、職員室まで運んでおいて!!
それから今日はもう早退するから、上手く先生に話しておいて!!」

灯夜「えっ、えぇ!!じゃあ放課後の仕事は?
て言うか、何かあったの?」

「闇の三大秘宝が盗まれたの。いまからぼたんと霊界へ行ってくるから。
だから今日の仕事の仕切りは灯夜、宜しく」

灯夜「う、うん。そういうことなら、わかったよ。
二人とも気をつけてね」

「うん」

ぼたん「さ、お時ちゃん早く!」

「えぇ」

私はぼたんの櫂(オール)に乗せてもらい、学校を後に霊界へ向かった。

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