第3章 告白
~時音side~
私は校内に、蔵馬以外の妖気を感じ、すぐさま教室を飛び出し妖気を辿った。
その場につくと、そこには蔵馬と…妖怪ではなく麻弥の姿があった。
何、話してるの……?
そんな疑問があったが、盗み聞きはよくないと教室へ戻ろうと足を進めたそのとき……
麻弥「それが初恋の人だったなんてドラマティックだわ!!////」
ピタッ…
偶然に聞こえてきた麻弥の声に反応し、足を止めた。
私が反応したのは、麻弥が秀一のことを好きだということではない、前に本人から聞いたし、なんとなく察しがついていた。
なら何に反応したのか……。
蔵馬も麻弥が好きだから……だから二人は両想いで…
私と蔵馬はもう…他人なんだってこと…つまり……
ーーーあの二人はお付き合い決定だ……。
そう、胸の中で呟いてから、私はその場から逃げ出した。