第3章 告白
溢れ出しそうな涙を必死で堪えながら、校庭の裏庭へ向かった。
裏庭に着くと、その場所には水色の髪をポニーテールで束ね、ピンク色の着物を着た女の子。
私が妖怪の頃から仲が良く、人間界でもよく一緒に過ごし遊んだ私の親友。ぼたんがいた。
ぼたん「お時ちゃん?」
「ぼた…ん…」
ぼたん「どうしたんだい?」
心配そうに眉を下げなから私の方へよって来る。
瞬間、私はぼたんに抱きつき、堪えていた涙を一気に流した。
ぼたん「え?え?お時ちゃん??」
「うぅ……ぼたん…私、わた…し…フラれちゃった……」
ぼたん「フラれた…ってもしかして、例の幼馴染みの子?
お時ちゃんが妖怪のとき、大昔に魔界で出逢って恋人だったっていう……」
私は首を縦に振った。
そしてまた、涙を流し続けた。