第2章 【R18】溺愛少年(越前リョーマ)
考えれば考えるほど、あたしは自分の気持ちに押しつぶされそうになった。
「ぐすっ…泣いたって解決しないのに…」
そっと涙を拭いて、部活終了の挨拶をする。リョーマの帰りを待つと、さっきの2人組の女の子たちもまだ待っていた。
「あっリョーマ様のお姉様!一緒に帰ってもいいですか?!」
「と、朋ちゃんっそんないきなり…」
この二人はたしか、リョーマのクラスメイトって聞いた。そう、ただのクラスメイト…だけど、あたしはこの二人が羨ましかった。好きになる権利があるから、あたしには権利がない。血の繋がった姉弟が恋し愛し合う権利が…。
だからなのかな、あたしは自分でも驚くほど冷たい声で、二人にいった。
「だめよ、あたしとリョーマの関係を壊そうとしても」
「「え?」」
「無駄なのよ、あなたたちがいくらリョーマに思いを寄せても、あたしが許さないから」
キッと、睨みつければ二人は青い顔をして走り出した。少し、言い過ぎたかしら…。
でも、二人を許すことが出来なかった、わたしは着替え終わったリョーマに、話しかけられるまで二人が去った方向をずっとみつめた。
「姉貴、なんか最近変じゃない?」
「え、そう?」
帰り道、唐突に言われたその言葉。
「うん、なんか…オレのこと辛そうな目で見るよね」
「っそんな!」
そんなことない、そう言いたかったのに、はっきり言い切れなかった。
リョーマの言う通りかもしれない。好きという気持ちと裏腹にこの恋は実らないという葛藤。
「オレ、なにかした?」
「…ちがうの、リョーマは悪くない」
そう、悪いのはあたし…実の弟に抱いてしまった、この気持ち。
「ごめんね、これから気をつけるから」
「…オレって、そんなに頼りない?」
「な、なに?きゅうに」
「やっぱり、菊丸先輩や桃先輩みたいに頼れる人の方が姉貴もホントのキモチ言えるってこと」
やだ…やめてよ。
「手塚部長や不二先輩たちの方がなんでも相談できゆってこと」
こんな…ケンカみたいなこと…。
「なんとか言えば」
「っ…どうして、そんなこと、いうの?」
ダメだ、涙をーーー抑えきれない。
「ぐすっ…リョーマ、あたしは…」
「……」
「リョーマのことが、男の人として…」
キモチがーーー溢れ出す。