第2章 【R18】溺愛少年(越前リョーマ)
あたしには、愛する弟がいる。
「リョーマぁああ!!!今日もかっこいいーーっ!!!」
「っ…」
そう、越前こと、あたしの弟はあの、越前リョーマなのです。今日もクールな瞳が素敵!
ほぼ毎日一緒にいるあたしですが、さいきん反抗期なのか、リョーマが相手にしてくれません…。いまだって、こんなに応援してるのに目も合わせてくれない…。
手塚に怒られそうなので、そろそろマネージャー業をこなそうと思います。
「いいなぁ、越前はあーんな綺麗なおねぇーさんがいて」
「ほんとだよね!しかもあんなに応援してくれてるし!」
「ほんと、羨ましいよリョーマくん!」
「はぁ、まだまだだね」
リョーマは三人トリオの憧れの眼差し(堀尾は悔しそう)に若干イラつきながら、姉が入っていった部室を見つめた。
(ほんと、まだまだだね、オレも)
あたしはドリンクを作り終え。手塚の“休憩!”という声を聞くと真っ先にリョーマのもとへ走った。だけどーーー
「ーっ!つかまえたっ!」
「きゃっ英二、あぶないよ!」
「ごめんごめーん、だって喉渇いちゃってさ」
「んもー、仕方ないんだから」
ほんとは1番最初はリョーマに渡したかったが、英二に捕まってしまったので英二にドリンクとタオルを渡す。それを見たほかのレギュラーたちもあたしの周りに集まってきた。
「サンキュー!」
「いつもありがとう」
「ほんっと、先輩のドリンクは美味いっすよねー!」
「フシューーッいただきます」
口々にお礼をのべるレギュラー陣にあたしも笑顔で返す。結局、リョーマには1番最後に渡すことになってしまい、リョーマへ目を向けるとーーー。
「リョーマ様、あたしたちドリンク作ってみましたぁー!」
「あの、リョーマくん、飲んでくれる、かな?」
「…さんきゅ」
一年生2人組の女の子たちがすでに渡しているのが見えた。すこし、痛む胸を押さえ、余ったドリンクを桃城くんに渡す。
「でもこれ、越前のじゃ…」
「いいの、桃城くんが飲んで?」
「じゃあ、いただきます!」
あたしは部室へ行って、胸のモヤモヤを抱えたまま残りの仕事を終わらせた。
こんなのおかしいよね、実の弟に抱く感情じゃない。そんなことわかっているのに…。