第2章 日常の変化
家の近くの公園に着いた途端、今度は麗奈が質問攻めをし始めた。
「ちょっと、どういうこと!? 付き合ってるって何!? 大体、いきなり現れといて急にこんなことされて…意味分かんないんだけど!?」
麗奈は今になって、天使がTシャツに薄いベストとジーパンという、普通の人間の格好をしていることに気が付いた。
昨日のような真っ白な布は身に付けていない。
「申し訳ございません、麗奈様。これからお仕えしていく上で、麗奈様の身に何かがあった時の為に出来る限り近くにいた方がいいので、あのような事をさせて頂きました。勝手な真似をして申し訳ございません…」
「えっ、私これから何か危ない目に会うの?変な怪物に襲われたりするの?プリキュアみたいに戦ったりするの?」
「いえ、もしもの為です。急な交通事故に遇われたりしたら、こちらも困るので…私には、将来の神様をお守りする使命があるのです。」
「私…本当に神様になるの?天国や地獄も存在するの?」
「もちろんです。麗奈様が神様になることを受け入れて頂ければ、アレック様にご挨拶に行こうと考えております。」
「アレック様って…私、神様に会えるの!?」
「そうです。まあ、麗奈様も神様になるのですが…」
「あ~そうだったね。」
「あと、このお話は内密にして頂きたいのです。人間に神世界や神の存在を知られてしまうと、こちらでも対処出来ないような事をしてきますので…」
「わかった。」
過去に何かあったのだろうか…
そんなことを思わせるような言い方だった。
「神様になって頂けますか?」
「はい」