第2章 日常の変化
麗奈は、神様になることを受け入れた。
と言っても、詳しいことはまだ理解出来ていないのだが…
空(くう)の話によると……
麗奈は100歳まで地上の世界で普通の人間として生活し、その後は神世界で神様として約500年間過ごすことになっている。
神様になる時は、地上の世界で100年間生きた中での、好きな時代の姿でいられる。
言わば、小学生の頃の姿でも、年老いた姿でも、何でもいいのだ。
500年間神様でいた後はどうなるのかと尋ねたら、それも好きにしていいという。
但し、神様を続けることと人間として地上の世界に戻ることは出来ない。
選択肢としては、天使になって神世界で働くか、天の世界で流れるように過ごすか、地上の世界を漂うか、果ての世界で仕事をするかだ。
今までの神様は、ほとんどが天使として神世界で生活している。
天の世界よりもずっと居心地が良く、何よりも楽しいから、ずっと神世界で暮らしたい
というのが、神世界の住人の意見だ。
神世界ってどんなところなんだろう…
麗奈は期待に胸を膨らませていた。