第3章 いざ、神世界へ
最終的には、アレックを果ての世界へ送り、修行をしながら神になるための心構えを学ばせるという結果に至り、アレックを失った地上の世界ではどうすることも出来ないので侵略の計画は無くなったが、反乱が広まってしまった。
一歩遅ければアレックは騙され、利用され、地球全体を巻き込んだ戦争が起こり、地球そのものが破滅していたかもしれないという。
アレックは改心し、神となったが、罪悪感が残っていて、地球を管理する力が弱まり、地上の世界では戦争が起こってしまった。
それでも力を尽くしてきたアレックのことを天使たちは信頼し、少しずつ地球の平和を取り戻していったのだった……
話を聞き終わった麗奈は、強い使命感と共に不安感を持ったまま宮殿を後にした。
一度、神様になることを任命すれば、何があっても変更できないのが神世界の決まり…
麗奈は空に寄り添いながら、地上の世界へと戻った。