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天使と神様

第2章 日常の変化



麗奈が天使の方を見ると、"こっちへおいで" と言っているような目をしているのが簡単に分かった。
案外単純な人なのかも、と少し心の中で笑ってみた。 

麗奈が天使の隣の椅子に座ると、天使が喋り始めた。

「改めて自己紹介させてもらいます。麗奈さんとお付き合いさせて頂いている天上 空 (てんじょう くう) と申します。」
「あらあら、まあ~…」

お母さんは、まるでテレビの中のお気に入りのイケメン俳優を見ているかのようなキラキラした目で天使を見ていた。

「確か21歳だったわね、法学部だなんて…麗奈~、こんなイケメンとどこで知り合ったのよ~」
「麗奈さんとは共通の知人を通して知り合いまして、それからですね。」
「天上さんは麗奈のどこが好きなの?もう付き合ってどの位……」

よくありそうな質問攻めが長々と続けられていた。

今の状況を全く理解出来ていないが、麗奈は深く考えることをやめてしまった。 


お母さんとの話が終わったところで、麗奈は天使に外で話そうと誘われた。

一緒に家を出るのを、お母さんは「青春ね~」と微笑みながら見送っていた。 

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