第2章 日常の変化
次の日になっても、麗奈の頭の中はぐちゃぐちゃなままだった。
学校でもいつもと様子が違うかったらしく、友達に心配されていた。
「ただいまー」
いつものように家へ帰ると、異様な光景が目に飛び込んで来た…
昨日現れた天使と名乗る男性とお母さんが、リビングのテーブルに向かい合って座っていたのだ。
「あら、おかえり。 麗奈ったらいつの間にこんなイケメンの彼氏作ってたの~? お母さんはてっきり幸輝くんとくっついてると思ってたのに~ … ほら、こっち来て座りなさい。もっとお話聞かせて頂戴よ」
どういうことだ…
一体、何がどうなってこのような状況に…
全てを処理しきれていない15歳の思考回路は、機能していないも同然だった。