第3章 いざ、神世界へ
アレック様と二人きり…緊張するな…
「私も元々普通の人間だったんだ、混乱するのはよく分かるよ。」
「あ、あの…神様ってどういうことをするんですか?」
「その話はまだ聞いていなかったんだね。神様は、地球の全てを管理するんだ。あと、神の命は地球の命と同じなんだよ。神様が居なくなれば、地球も無くなってしまうんだ。空が麗奈の傍を絶対に離れない理由、分かってもらえるかな…?」
「はい…」
なるほどな、とすんなり納得してしまっていることに、麗奈は自分自身を少し怖く感じた。
「地球を管理すると言っても、地球を動かす仕事は天使たちがやってくれているけどね。天使を生み出すのも神様の仕事だよ。」
「え!?う…産むんですか…??」
「あはは…正確には魔法の力で作り出すって感じかな。」
「あっ、魔法か…あはは…すみません」
「いやいや、麗奈も少しずつ魔法が使えるようになると思うからね。但し、分かっていると思うけど、地上の世界では絶対に魔法を使ってはいけないよ。絶対に……」
アレックは話をしながら、だんだん暗く悲しそうな顔になっていった。
それは麗奈にもすぐに分かった。
「昔話をしようか。これは麗奈も知っておかなければならないことだ…」
そう言うと、アレックは淡々と話し始めた。