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天使と神様

第3章 いざ、神世界へ



空が麗奈の前に現れてから数ヶ月…
恋人のフリを続けていた為、空は麗奈に対して敬語を使わなくなっていた。

麗奈は普通に学校へ行き、普通の生活を送っていた。
空がずっと傍にいるのにもだいぶ慣れてしまっていた。


そんなある日、空からこんな話を持ちかけてきた。

「神世界へ行ってみないか」

神様やら天使やら神世界のことなどほとんど忘れてしまっていたので、麗奈は一瞬ポカンとなった。

「そうか、私神様になるんだった」

空の一言で、神世界への興味がよみがえってきた。

「そろそろアレック様に挨拶しに行かないと、と思ってたんだ」
「行きたい!けど、神世界ってどこにあるの?」
「えーっと…簡単に言うと、地球と宇宙の間かな。科学的な言葉で言うなら、成層圏?」
「せいそうけん…聞いたことはあるかな…じゃあ天の世界は?」
「天の世界は雲の上だよ」
「あ~、なるほどね」

麗奈は質問を続けた。

「そんな空の上の世界なんて、どうやって行くの?」
「ん~、瞬間移動?」
「瞬間移動!?」
「じゃあ、行こっか♪」
「え!?ちょっと待って…!」

空は麗奈の両手を強く握った。

「じゃあ、行くよ?」


その直後、目の前が眩しくなって視界が真っ白になった。

けれど、手に温もりが感じられているので安心できた。

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