第2章 日常の変化
二階へ上がり、幸輝の部屋の前へやって来た。
「幸輝ー、あたしだけどー…」
部屋の奥でガタンと音が鳴った後、部屋の扉が開いた。
「麗奈!会いたかっ……うわぁ!こないだのお化け!!」
「幸輝、ちょっと落ち着いて?話したいことがあるの…」
麗奈はそれまでの出来事を、幸輝が理解してくれるまでゆっくりと丁寧に説明した。
神様になること、その為に天使がボディーガードをしていて、都合上から恋人のフリをしているということ…
幸輝は麗奈の話を真剣に聞いていた。
けれど、1日で全てを頭の中で処理しきれるわけが無かった。
麗奈と空が部屋を出た後、幸輝は混乱していた。
麗奈が神様になる…
変な男が常にくっついている…
あの変な男に麗奈を取られてしまうのでは…
その夜、幸輝は眠りにつくことが出来なかった。