If, to remember that my【進撃の巨人】
第1章 2000年後の君は
二人がそんなやり取りをしていたとき、不意に廊下が騒がしくなった。
「見て!生徒会の人たちよ!」
ある女子生徒の声にクラス全体が反応する。
サリ達も慌てて廊下に出ると、学年の殆どが廊下に出ていて、窓から身を乗り出して運動場を食い入るように見ていた。
衆の目線の先には、この学校ではそれはそれは有名な生徒会の四人組が校門の方へ、喋りながら歩いていた。
「…生徒会、やっぱ人気だねー…」
サリが思わず感嘆の声を漏らすと、その声を聞いたアルミンが横に並んで来た。
「…そうだね。あ、今はちょうど遅刻者調べの時間帯かな?よかったね、サリ。今あそこを通ってたら間に合わなかったよ」
常に笑顔で喋るアルミンにサリは青ざめた顔で「…そうだね…」と呟いた。
そしてアルミンは再度口を開いた。
「…生徒会はもともと人気があったけど今年は本当すごいや。やっぱり2年生のリヴァイ先輩が入ったのが大きいかな…」
「…リヴァイって、…あの一番ちっこい人?」
「あはは、…ちっこいって…、でもまあそうだよ」
アルミンはほんの少し困惑の笑みを浮かべ、「…僕もちっこいんだけどね…」と、静かに肯定した。