If, to remember that my【進撃の巨人】
第1章 2000年後の君は
*
「どうした、リヴァイ」
「…いや、……」
「…何か見えたのか?」
「…………………なぁ、エルヴィン」
「ん?」
「………サリを、見たといったら、信じるか?」
「…サリ?……いたのか」
「いや、遠すぎてよくわからなかったが、…」
「………そうか。そうだな、信じるか、か……」
「………………」
「お前は嬉しいんだろう?リヴァイ」
「………………」
「_______おーい!二人ともー!遅刻者調べ、終わったから教室戻ってもいいよー!」
「………現に、こうしてハンジや、ミケ、私がいるんだ。サリがいてもそうは驚かないかな。まあ、現実にはありえない話だがな」
「……そうだな」
「もーう!二人ともなに話してるのー?返事くらいしてよー」
「…うるせえクソメガネ」
「ああ、悪かったよハンジ。ありがとう」
「……………ぷ!」
「………おい、言いたいことがあるなら口にして言え。……1人で笑いやがって…気持ち悪い」
「ええ?いやいや!なんか、あの頃に戻ったみたいだなーと思ってさ」
「………」
「…そうだな、ハンジ。…それではそろそろ教室に戻ろう。時期にチャイムもなる」
「はーい」
桜が舞うこの季節。
少年少女達は
新たな物語の前触れとも
思わずに、
今日を
過ごす。