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If, to remember that my【進撃の巨人】

第1章 2000年後の君は


カチ、とアラーム設定にしていた機械音が終わりをつげる音がサリの部屋に響いた。

小さい正方形の形をした時計に手をかけたまま、息を吸って、吐く。
カーテンからもれる朝日がベットに反射してサリは顔を歪ませた。
そして、呆然とした顔付きで、静かに言葉を放った。



「……………夢、か…」



「……………っていうか今何時!?」


バッと手をかけたままでいた時計を見ると本来起きている時間を軽く越していた。

「やばっ!」

急いで学校に行く準備をする。
そんな慌てた女子高生を見て、この家の飼い猫、『兵長』が大きなあくびをしたことをサリは知らない。

県立、進猟撃立高等学校。
約700人が集う、ごく普通の高校だ。
学校じたいの勉学はあまり悪く無く、しかし良くも無い。頑張れば国立難関大学も夢では無いし、目指している生徒もいる。しかしピンからキリまでとはこのことか、したに行けば行くほどお先は真っ暗である。

そんな、通称、進校の一年生、サリはこの四月末の時点でそれなりに学校生活を満喫していた。
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