[黒子のバスケ]非日常な生活は今日もやってきたようです
第1章 *非日常は突然やってくる 【赤司+@】
「……え……どうゆこと……?」
今、起きている事に理解しようとするが、うまく頭が回らない。
「何あの技……凄い」
私が見とれていると、練習し終わった赤司君が近づいてきた。
「どうだ?僕たちのメンバーは…とても優秀だろ?」
「うん!流石って感じ」
ニコっと笑うと赤司君も笑顔を返してきた。
その笑顔がとても美しくて少しドキドキして、目を逸らし
た。
その事に気づいたのか、「ふふっ」と笑い頬に手を当てた。
「莉香は可愛いな」
「うえ!?……そうかな……?」
顔がどんどん熱くなっていくのが分かる。
あぁ……今すぐ此処から逃げたい……。
私は顔が見られないように持っていたタオルで顔を隠した。
「あらぁ~、またイチャイチャしてるの?」
ニコニコしながら歩いて来たのは部活のメンバーの一人“実渕
玲央〟だ。
「あ、実渕先輩!」
「何だ?ちゃんとノルマはこなしたのか?」
「えぇ。あ、いいとこに邪魔しちゃってごねんなさいね」
いや、むしろ邪魔してきてよかったです。そう心の中で思い
ながら感謝し、心を落ち着かせた。