第2章 女泣かせの糸(高杉甘裏)
布団に下ろされ、晋助さんを見上げる。
早く、早く、触れて欲しい。
はやる心で、口づけをしながら帯を解き合う。
緋色の襦袢姿で、
「早く……、可愛がっておくんなんし」
と、遊女らしい誘いをかける。
「そう焦るんじゃねえよ。ゆっくり可愛がってやる」
氷のような微笑がかえってきた。
その声に愛撫されたような気がして、あたしの身体は震えた。
脚の間に膝が入ってくる。
恥ずかしさに思わず顔をそむけた。
でも、蹂躙されるのを待っている肉芽は期待に震え、いやらしい蜜がこぼれてしまう。
それを見越したかのように、指が這わされる。
「あっ……」
「もう、こんなに濡らしてるのか」
蜜を指ですくうようにして、肉芽を軽くなでられる。
「……あ……ああっ」
それを何度か繰り返されると、思わず腰が動く。
もっと強い刺激が欲しくて。
そんなあたしの姿を見て、晋助さんはまた、笑みを浮かべた。
脚がさらに開かれ、顔がうずめられる。
「あ……」
焦らしに焦らされた蜜壺は、あとからあとから蜜を垂らしてしまう。
「こんなところまで濡らして、淫乱な身体だな」
そういいながら、わざと音を立てるように舐められる。
「いや……あ……」
言葉とは裏腹に、蜜があふれた。