• テキストサイズ

触れてみたかったから(うたプリ)

第1章 1


「さて、今日はどんな用事かな」

私は神宮寺レンに向き直った。

「そんな睨まなくてもいいじゃないか。ちゃんと用があってきてるんだから」

確かにそうかも知れないが、神宮寺レンに対する私の警戒心は根強い。

「今日はリードとリガチャーの選定に来たんだ」
「なんだ、そうだったの」

ほっとすると同時に、楽器の話ができると思うとワクワクしてきた。

「レディ、本当に楽器のことが好きなんだね。顔が輝いているよ」
「楽器が好きなんだから仕方ないです。そんなことより、リードならさっき新しいリードが入ったんだ…あ、リガチャーもだっけ。だったら管楽器コーナーのリペア台で楽器を出したほうがいいよね」

私はいそいそと管楽器コーナーのリペア台に向かった。
/ 44ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp